GRESBとは

 
GRESB

GRESBhttp://gresb.com/ )は、不動産会社・ファンドの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測る年次のベンチマーク評価及びそれを運営する組織の名称であり、責任投資原則(PRI)を主導した欧州の主要年金基金グループを中心に2009年に創設されました。


投資先の選定や投資先との対話にGRESBデータを活用する「投資家メンバー」は75社以上(運用資産額 18兆米ドル(約1,980兆円、1米ドル=110円で換算、不動産以外の資産も含む)に上り、我が国からも株式会社日本政策投資銀行(DBJ)等が参加しています。また、一般社団法人不動産証券化協会(ARES)、一般財団法人日本不動産研究所(JREI)、一般社団法人日本サステナブル建築協会(JSBC)の3団体が「サポーター」として日本国内での普及に協力するとともに、J-REIT運用会社を中心に複数が「不動産会社・運用機関メンバー」として加盟し、活動しています。


弊社はGRESBの「パートナー」として唯一の日本企業であり、2011年以来、GRESBの日本市場における推奨アドバイザーを務めております。


各評価は、毎年1回、4月~7月にオンライン調査の形式で参加者が回答し、9月に結果が発表されます。その回答内容および評価結果は、「投資家メンバー」のみに開示され、レポーティングツール、ESGパフォーマンスのモニタリングツールとして活用されています。



GRESB評価の種類

当初、主として「不動産の運用」におけるESG組込み度合を測る評価として始まったGRESBですが、現在では下記のような様々な評価へと拡がりを見せています。


GRESB Variations



GRESBリアルエステイト(GRESB Real Estate)

2009年に創設され、2015年までは「GRESB調査」と呼ばれていました。個々の環境不動産(グリーンビルディング)の認証制度としては、日本のCASBEE、米国のLEED、英国のBREEAMなどがありますが、不動産会社・ファンド単位のベンチマークとしては「GRESBリアルエステイト」が事実上唯一のものです。


また、様々な評価機関により、企業のESG評価や格付が行われていますが、GRESBは不動産セクターに特化した唯一のものと言え、グローバル・スタンダードの座を築いています。投資家が主体となり創設、運営しているため、その評価項目は投資家目線での重要事項(マテリアリティ)をカバーしており、多くの機関投資家が不動産投資のデューディリジェンスやモニタリングに活用しています。


2018年の「GRESBリアルエステイト」には、グローバルでは903者、日本からは61者(38社のJ-REITを含む上場参加者42社、私募リート・私募不動産ファンドを含む非上場参加者19者(社数ベースでは16社)が参加され、評価を受けられました。特に、J-REIT市場での参加率は89%(時価総額ベース、2018年9月7日時点)と非常に高くなっています。

Response Rate_Japan


【リアルエステイト評価 (Real Estate Assessment)・ディベロッパー評価 (Developer Assessment)】

「GRESBリアルエステイト」には、「リアルエステイト評価」と「ディベロッパー評価」があります。主流となる賃貸用不動産の運用を焦点とした「リアルエステイト評価」とは別に、新規開発・大規模改修を主業とする参加者のため、2016年に「ディベロッパー評価」が独立した評価として始まりました。2018年には、グローバルでは25者、日本では4者が「ディベロッパー評価」に参加しています(903者の内数)。

【健康と快適性モジュール (Health & Well-being Module)】

付属の評価として、2016年からの3年間、「GRESB健康と快適性モジュール」が実施されました。最終年となる2018年はグローバルのリアルエステイト参加者の3分の1(297者)が、日本でも11者が参加し、従業員とテナントに対する健康・快適性の配慮について報告を行い、評価を受けました。

【レジリエンスモジュール (Resilience Module)】

2018年から始まった付属評価で、リアルエステイト評価およびインフラストラクチャー評価の参加者を対象とします。日本で強く意識されている地震のみでなく、気候変動や環境・社会的な変化も対象として、そうした「ショック」(例:地震、洪水など)や「ストレッサー」(例:降水量の変化、経済格差の拡大など)への管理・適応能力も問われました。初年度の評価には、グローバルでリアルエステイトから121者、インフラストラクチャーから37者が参加しました。日本からはリアルエステイト評価に参加した6者が回答しています。

【GRESB開示評価 (GRESB Public Disclosure)】

ESGに関する開示情報のみを元に評価を行う「GRESB開示評価(GRESB Public Disclosure)」が2017年から開始されました。主要な上場不動産インデックスの構成銘柄を中心とする453の上場不動産会社・ファンドが対象となり、日本からは、「リアルエステイト評価」に未参加の大手ディベロッパー各社なども含む49社が評価を受けました。2018年は、日本市場でのスコアの伸びが、グローバル結果の中でも特筆すべきこととして言及されています。

【GRESBプレアセスメント (GRESB Pre-Assessment)】

2017年秋に開始された新しい評価です。資金調達やデューディリジェンスの段階にある、短期保有戦略をとる、ESGに取り組み始めたばかりなどの不動産会社・ファンドを対象としたもので、リアルエステイト評価の一部の設問への回答によって、GRESBからの評価が得られ、一部の投資家メンバーのみに結果を開示することができます。毎年10月~3月までの希望時期に参加が可能です。


GRESBインフラストラクチャー (GRESB Infrastructure)

2016年に「GRESBインフラストラクチャー」が創設され、2017年には、日本からも初参加がありました。インフラファンドを対象とする「ファンド評価 (Fund Assessment)」と、ファンドの投資先となるインフラ資産やインフラ企業を対象とする「アセット評価 (Asset Assessment)」の2種類から構成されています。2018年は、グローバル、日本とも大きく参加が拡大し、グローバルで75ファンド、280アセットが、日本で1ファンド、3アセットが参加しました(昨年は、グローバルで、64ファンド、160アセット。日本で1ファンド、1アセットが参加)。



GRESB デット (GRESB Debt)

銀行、保険会社、デットファンドやモーゲージREIT等を対象とした評価で、レンダーが不動産ローンポートフォリオのESGパフォーマンスを比較するために、2015年に創設されました。日本からはまだ参加はありませんが、2018年にグローバルでは22社が参加されています。

お問合せ


GRESBの投資判断への活用、評価内容や結果、評価参加に関するご質問などは、ページ右上の電話番号またはメールアドレスからお問い合わせください。

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